くまもと元気!起業家ねっとセミナー

2018年12月8日

12月8日の土曜日は、くまもと元気!起業家ねっとセミナーに参加いたしました。
今回の講師の先生は、国際弁護士のグレン・ニューマン氏でした。
イスラエルのスタートアップ事情を通じて、海外と日本のビジネスマインドの違いを教えていただきました。

イスラエルはスタートアップネイションと呼ばれるほど、実はスタートアップに強い国で、国民1人あたりのスタートアップ率が世界一だとのことです。
その背景には、旧ソ連からの移民が多いことから、イノベーションを生む先進技術大国になったことや、企業が研究開発にかける金額が高いことなどがあり、社会主義から資本主義への転換を経て、起業家に対する国からの支援も手厚く、兵役経験が起業家を育成するという側面もあるそうです。

兵役経験が起業家育成につながるという部分については、兵役義務の3年間の間に、軍から才能を評価され、才能を活かすことができる部隊に配属されることで、その才能はさらに磨かれ、経験と実績を積むことでマネジメントスキルやリーダーシップ、責任感や自信を得ることができ、退役後には社会人として即戦力になれる力を持った状態で、更に海外トラベルで世界を知り、大学に入って専門分野を学び、実際に社会人となるとすぐに活躍することが出来る人財になっている訳ですから、次は自ら起業家として一歩踏み出そうと考えることはとても自然な流れだと思います。

また、起業家に向いているイスラエル人の性格という面もあるそうです。
・失敗を恐れない、恥じない。・問題解決のための議論好き。・リスクをとることを恐れない。・スピードが命で細かいことは気にしない。・移民が多く社会に多様性がある。・同じ理由から小さい頃から英語に堪能している。・ルールが苦手で柔軟性を優先するため違う解釈や発想の転換が得意。・フラットな社会でみんながみんなを知っているという状態なので、つながりが広がりやすい。・資源も市場も無く、戦争という非日常が日常だったという歴史から、海外進出を初めから考えている。などなど・・・。
そして、イスラエルは今は国の名前ですが、以前は民族の名前で、その起源は聖書に登場するヤコブに神様がつけた別名であり、神様と戦う人という意味だそうです。
神様と戦えるのだから、誰とでも戦える、何でも出来るというわけです。

グレン氏は、折に触れて日本や日本人の状況や性格について対比しながらお話しされましたが、技術やモノづくりに強く、あるものを工夫してして改善したり、スケールアップが上手な日本と、ないものを生み出す力に長けていて、スタートアップが得意なイスラエルとでは、とても相性が良いのではないかと言われていましたし、日本の良いところを活かしながら、イスラエルのマインドを取り入れることで一歩踏み出し、未来を変えていくというのはとても素晴らしいことだと感じました。

なかなか聴くことができるお話ではありませんので、
このような得がたい機会を作ってくださって、本当にありがとうございました😊

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