長男への手紙

2016年4月11日

長男への手紙

ともおさんへ

いよいよ高校野球もあと残り僅か、公式戦で言えば夏大を残すのみとなりましたね。
小学校四年生からずっと続けてきた大好きな野球の集大成の、本当に最後のシーズンです。
悔いの無い様に、最後の最後までこれまでどおり全力でぶつかって行ってください。
昨日のNHK旗の済済黌高校戦、前半は素晴らしい試合でしたが、中盤からジワジワと追いつかれ、後半に踏ん張りきれずに崩れてしまいました。
みんなそれぞれいろんな思いがあったでしょう。
あそこでバントを決めていれば…、けん制にもっと注意を払っていれば…、あのゴロをこぼさなければ…、回り込んで抑えるのでなく思い切って飛び込んでいれば…、ランナーをけん制せずに思い切って一塁に投げていれば…、先頭バッターを塁に出さなければ…、取ろうとするのでなく身体で止めにいっていれば…。
結果論ですが、後からそう思ってしまうことはよくあります。
野球だけでなく、なんでも同じです。
後から悔いる事が無い様に、その時自分に何が出来るのか、思いつく限りたくさんのことを考え、練習して、備えなくてはいけません。

ともおさんは常に一生懸命で、前向きで、陰日向なく努力をしているし、たとえ努力が報われなくても、決して腐ることなく、明るく、自分の役割を見つけてそれを全うしようと更に努力をする。
名前の通りに朋友とのつながりを大切にして、誰に対しても思いやりを持ち、自分を犠牲にしても友だちを支え、助けようとする。
自分が泥にまみれることや、損をすることを厭わず、自分の責任をしっかり自覚して、仲間のために、チームのために行動することが出来る。
そういうところがとても素晴らしいと思うし、お父さんもお母さんも本当に誇りに感じています。
だからこそ、その頑張りを結果につなげて欲しいと強く思います。
そのためにも、これまで以上にしっかり考えてもらいたいのです。
自分の役割は何か、自分の強みは何か、自分の弱みは何か、自分に足りないものは何か、それを補うために出来る事は何か、その中で優先すべきことは何か。
人生の時間は限られています。殊に高校野球が出来る時間はもうあと4ヶ月です。
本当に悔いを残さないために、これから先の人生における自身の成長につなげていくために、もう一度ありとあらゆることを必死に考えて、より具体的に自分に出来ること、自分がやらなければいけないことを明確にして、残り少ない時間をこれまで通りの姿勢で一生懸命前進してください。
ともおさんが小さい頃から大好きだった野球のために。そしてこれからの自分自身のために。
お父さんもお母さんも、野球を通してのともおさんの成長に本当にたくさんの感動をもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ともおさんの野球をする姿を見られなくなるのがとても寂しいです。だから最後まで一緒になって一生懸命応援します。
よろしくお願いしますね。

お父さんより

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